会期および会場
- 会期:2015年7月15日(水) ~ 17日(金)
- 会場:ラフォーレ琵琶湖(滋賀県守山市)
プログラム
EMS34の全プログラムはこちら(PDFリンク)
ノーベル物理学賞記念シンポジウム
2014年,ノーベル物理学賞が高輝度低消費電力白色光源を可能にした高効率青色LEDの発明に対して,赤﨑勇先生,天野浩先生,中村修二先生に授与されました.高効率青色LEDを可能にした窒化物半導体は電子材料シンポジウムで長年にわたり活発な議論が続けられており,その中から多くの素晴らしい成果も生まれています.受賞された先生方は電子材料シンポジウムに長く深いご縁がありますことから,第34回電子材料シンポジウムではこのたびの受賞を記念して,赤﨑先生,天野先生,中村先生をお迎えして記念シンポジウムを企画致します.
一般セッション
招待講演
- 小田 直樹(NEC)
「室温動作のボロメータ型赤外線・テラヘルツ波アレイセンサとカメラの開発」 - 小出 康夫(物材機構)
「パワー半導体ダイヤモンドの現状と展望」 - 原 史朗(産総研),クンプアン ソマワン(産総研),池田 伸一(産総研),前川 仁(産総研)
「ミニマルファブ構想とその開発」 - 町田 友樹(東大)
「グラフェン/二次元層状化合物ヘテロ接合の作製と量子輸送現象」 - 横田 知之(東大),関谷 毅(阪大),染谷 隆夫(東大)
「フレキシブル有機デバイスの生体センシング応用」
スペシャルセッション
「シリコンフォトニクス-シリコンを利用する光デバイスの可能性-」
シリコンを利用した光デバイス技術 –シリコンフォトニクス– が注目されています.シリコン集積回路の製造で養われた微細加工技術を利用し,微小な光導波路や光変調器などの要素デバイスを生産性良く作製できます.III-V族レーザーやゲルマニウム受光器といった受発光デバイスとの集積化も進められており,低電力・低価格な光電子集積チップとしてスーパーコンピュータのラック間光通信などへ導入が始まっています.今回は,国内のシリコンフォトニクス研究の第一人 者の方々をお呼びし,シリコンフォトニクスの歴史,現状と将来展望について紹介頂くスペシャルセッションを企画しました.今回は新しい試みとして,シリコンフォトニクスを基礎から学べるレクチャーと最新の成果を集めた招待講演で構成しました.ご期待下さい.
チュートリアルレクチャー
- 山田 浩治(NTT)
「シリコンフォトニクス:歴史と将来展望」
招待講演
- 浅野 卓(京大),高橋 和(大阪府立大),乾 善貴(京大),野田 進(京大)
「フォトニック結晶ナノ共振器を用いたシリコンラマンレーザ」 - 中村 隆宏(PECST,PETRA),賣野 豊(PECST,PETRA),荒川 泰彦 (PECST,東大)
「LSIチップ間接続に向けた高密度・アサーマル光インターコネクション技術」 - 西山 伸彦(東工大),荒井 滋久(東工大)
「光集積回路を目指したIII-V族/Si異種基板集積技術」
ランプセッション
「窒化物半導体材料・デバイスのこれからの展開」
2014年,赤﨑先生,天野先生,中村先生のノーベル物理学賞のご受賞に,本電子材料シンポジウムに関わる多くの方々の心が高鳴りました.メディアには受賞対象となった青色LED,白色LEDが多く取り上げられ,窒化物半導体の貢献が世間一般にも広く知られるようになりました.しかし,我々は窒化物半導体の潜在能力がこんなものではないことをよく知っています.現代社会が直面しているエネルギー・環境・安全の問題を解決する主役電子材料として,さらに活躍の域を広げていく窒化物半導体.本ランプセッションでは,窒化物半導体を用いたこれからの光・電子デバイス応用について,最先端で活躍されている研究者の方々をお招きし,三先生方に続く我々が窒化物半導体に描くべき未来を議論したいと考えています.
オーガナイザー
- 荒木 努(立命館大),片山 竜二(東北大)
パネラー
- 有田 宗貴(東大)
- 吉川 俊英(トランスフォーム・ジャパン)
- 竹内 哲也(名城大)
- 平山 秀樹(理研)
- 宮嶋 孝夫(名城大)
【順不同敬称略】